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子育て記録です

【出産レポ】30代初産、計画無痛分娩のはずが入院前に陣痛がきてしまった!

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無痛分娩で第一子を出産しました。

当初は計画無痛分娩の予定でしたが、計画入院前に陣痛がきてしまい大パニックのまま病院に行き、麻酔を入れてもらって産みました。

本来の計画無痛分娩とは異なりますが、こういうケースもあるのだという例として捉えてもらえればと思います。

計画無痛分娩とは?

出産レポートに入る前に計画無痛分娩について書いておきます。

計画無痛分娩は、その名の通り無痛分娩を日取りを決めて計画的に行うことです。決められた日に入院して、陣痛促進剤を使って陣痛を起こして麻酔をかけて分娩を行います。

日本で無痛分娩と言うと計画無痛分娩であることがほとんどです。その背景としては、麻酔科医が24時間体制で常駐している産院が非常に少ないからです。そのため産婦人科医、助産師、麻酔科医がスケジュールを合わせて無痛分娩を行う計画無痛分娩が多くなっています。

そして私も計画無痛分娩の予定でした・・・が、予定通りには行きませんでした。 

出産レポート

ここからは私の体験談となります。

計画無痛分娩の実施日を3日後に決定

無痛分娩を実施日はいつ決まるのでしょうか?

私が通っていた産院の場合は、子宮口の開き具合や赤ちゃんの状態などをみて入院日を決める方針でした。37週4日目の妊婦健診で子宮口が3cm開いていることが確認できたので、医師から「3日後に入院して分娩でどうですか?」と提案を受け、了承しました。

入院日が決まったので、夫には休みの調整をしてもらい、自分は入院準備をしながら最後のマタニティライフを過ごしました。 

 

入院の約8時間前に体に変化が!

このままスムーズに入院できるかと思いきや、そんなことはなかった!

妊娠38週0日目、入院の8時間前から体調に変化があらわれ始めました。ここからは時間軸とともに書いていきます。

AM1:00「腹痛で目が覚める」

夜中に目が覚めました。便秘が原因かなと思ったのでトイレに行くが💩は出ません。ひとまずベッドで横になりました。

AM1:45「おしるし」

トイレに行くと出血(おしるし)がありました。
痛みはあるが軽い生理痛くらいの痛み。これは恐らく前駆陣痛で生まれる予兆ではないと判断し、再びベットに入りました。

AM2:10「陣痛が5分間隔に」

痛みの間隔が定期的になってきました。

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私が使っていた陣痛アプリ。事前にダウンロードしていて正解でした。

 陣痛アプリで計測すると5〜6分間隔、痛みは重めの生理痛レベルでした。

「もしや前駆陣痛ではなく本陣痛では?」と思い、病院へ電話をしたら時間を繰り上げて入院することが決まりました。

AM2:30「陣痛が3分間隔、車で病院へ」

母を叩き起こして車で病院へ。
母がのんびり準備している間に陣痛が3分間隔に。生理痛レベルの痛みを超え、「痛い痛い痛い〜」と声に出して騒ぎはじめます。

AM3:00「病院到着、LDRへ」

病院に着き、LDRへ案内されました。

LDRとは「陣痛分娩室Labor Delivery Recovery」の略です。そのまま分娩室に変身する病室、といったところでしょうか。通常、病院では産婦さんは(陣痛室)→「分娩室」→「病室」(回復室)と移動しますが、LDRは移動せずにすみ、リラックスして分娩できるとされています。

LDR(えるでぃーあーる)とは - コトバンク

入院着と産褥ショーツ、産褥パッドを渡され着替えるように言われます。
ベッドに乗り内診。子宮口の状況から分娩へ進めそうと判断され、麻酔をすることが決まりました。陣痛は2分間隔、今まで味わったことのない痛さに「い゛だぁぁい゛い゛!」と叫びました。
痛みの合間に立会い予定の夫に連絡をしました。 

AM3:40「麻酔科医、到着」

深夜ですが麻酔科医が来てくれました!
私がお産をした産院は無痛分娩に24時間対応をしている病院ではありませんでしたが、常勤の麻酔科医がいたので駆けつけてくれました。ありがたいとしか言いようがないです。(深夜なので時間外加算15000円がありましたが、この痛みから解放されるなら安いもんです。)

麻酔を打つために背中をエビのように丸めて痛み止め注射を打ち、続いて管を入れて一回目の麻酔を注入します。痛みが少し引く感じがしました。

AM3:50「夫、到着」

夫が病院に到着しました。
この日の朝から計画無痛分娩の予定だったので前日夜に東京から里帰り先のホテル近辺へ移動していました。この時ばかりは計画分娩にして良かったと思いました。

夫が来たので飲み物を飲む介助をしてもらいました。麻酔や点滴のチューブに繋がれているため起き上がることが難しく、ベッドに寝たまま飲めるペットボトルストローが大活躍でした。

AM4:00「2回目の麻酔」

ここで麻酔を追加しました。
私の状態を見ながら少しずつ麻酔を足していました。麻酔を入れると冷たい風が背筋を駆け抜けるようで気持ちが良かったです。痛みはかなり和らぎました。

AM5:00「麻酔追加、子宮口9cm」

3回目の麻酔注入です。
麻酔が効いていて痛みがほぼ無くなる。強いて言えば肋骨に筋肉痛のような痛みを感じるくらい。麻酔が効く範囲はお腹から下なので肋骨の痛みは取れないらしい。

そして子宮口は9cm開きました。しかし赤ちゃんが降りてこないので少し様子をみることになりました。

AM6:20「子宮口は全開、でも赤ちゃんが下がってこない」

子宮口全開になりましたが、赤ちゃんは下がってきません。
安全のため日勤のスタッフが来て人手が増えたタイミングで促進剤を打ちましょうと言われて待つことになりました。
私は麻酔がよく効いていて痛みがほぼ無いこともあり寝不足でウトウトしはじめました。つられて夜中に移動してきた夫、母もウトウトしはじめました。

AM8:00「朝食」

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LDRで朝食。点滴や麻酔の管をつけたままベッドに寝ていてるので自力では食べれず夫に食べさせて貰った。

朝食が出ました。
無痛分娩で絶食する病院もあるようですが、私が出産したところは少しなら食べてOKという考えだったので1/3ほど食べました。

AM8:28「赤ちゃんが降りてきた」

赤ちゃんがようやく降りてきました!促進剤を使わず分娩がスタートしました。
ずっとトイレに行ってなかったのでおしっこを管で取られました。

ここからは時間の経過がよくわからないのですが、助産師さんに言われた通りに呼吸をしていきむことにとにかく集中しました。
気になる痛みですが、お腹より下は麻酔が効いているので痛くなかったです。麻酔が効いてないお腹より上の肋骨周辺が軽く痛む感覚がありました。ただ痛いと言っても数時間前にきていた3分間隔の陣痛と比べたら超余裕でした。

AM9:25「出産」

赤ちゃんが降りてきていきみ始めてから約1時間、無事に出産しました。
赤ちゃんが出てきた瞬間、感情が高ぶり自然と涙が吹き出しました。
ちょっと想定外だったのが赤ちゃんの大きさです。3日前のエコーでは2800gとの予測だったが生まれてみたら3500gもありました。エコーって誤差が出ることもあるようです。びっくりでした。
そして、出産に伴い会陰が少し裂けたので縫われました。まだ麻酔が効いているので縫われている痛みはありません。

出産後の話

他の方の無痛分娩の感想を読むと出産したところで終わっていることが多いので、その後の話を簡単に書いておきますね。

AM11:30「LDRから病室へ移動」

LDRで点滴されながら少し休んだ後、病室へ移動しました。足に力が入らないので車椅子に乗せられて運ばれていきました。
この移動のタイミングで麻酔の管を固定するために背中に貼った医療用ガムテープを剥がされました。背中の産毛が巻き込まれて痛かったです。無痛分娩をする人は背中の毛を剃っておくべきだと思いました。

PM12:00「昼食」

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昼食はカレーとサラダとパイナップルでした。

病室で昼食が出ました。
麻酔が切れてきて縫われた股がジワジワ痛くて食事をする気分では無かったので少し食べたあと、夫にあげました。痛み止めを飲んで痛みをやり過ごしました。

PM1:00「気持ち悪い」

船酔いのような気持ち悪さに襲われました。変な汗が身体中の毛穴からブワッと吹き出します。
様子を見にきた助産師さに聞くと、麻酔が切れたせいだと思うので少し寝て様子をみてと言われました。気持ち悪さと闘いながら頑張って寝ました。

PM3:00「気分が少し浮上」

目が覚めると船酔いのような気持ち悪さがマシになりました。吹き出した汗も落ち着いてきました。汗拭きシートでサッと拭いて少しサッパリ。

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おやつの焼き菓子とノンカフェインアイスティー

私が利用した産院はおやつも出ました。おやつを食べれるレベルには回復していたので美味しくいただきました。

PM6:00「気持ち悪さが無くなる」

出産から9時間近く経ってやっと気持ち悪さがなくなりました。

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夕食は盛りだくさん

夕食を食べる元気があったので完食しました。

PM8:00「疲れたので早めに就寝」

この日は母子別室なので夫と会話しながらゆっくりと過ごし、就寝。
夫からの労いの言葉が本当に嬉しかったです。

出産翌日の朝「後陣痛、股の痛み」

後陣痛に襲われました。重い生理痛のような痛みです。

そして一番の問題は縫われた箇所です。ジンジンして、痛い。ドーナツクッションが無いと痛くて座れないような状態でした。退院してからしばらくドーナツクッション無しでは生活できなかったです。ドーナツクッションは偉大。

無痛分娩の思わぬメリット

今回、無痛分娩を選んだ理由は、

  • 痛みへの恐怖
  • 30代で体力に自信がない

という2点でした。

麻酔が効くまで味わっていた陣痛の痛みを考えると無痛にして良かったと心底思いました。また初産なので比較ができませんが、産後の回復はわりと早かったんじゃないかなと思います。

思わぬメリットもありました。それは夫が立会いに間に合ったということです。

計画無痛分娩にしていたため夫は私の里帰り先に入院の前日にやってきました。そのおかげで立会いに間に合いました。これが自然分娩だったら突然陣痛が来て夫の移動が間に合わぬまま出産となっていたと思います。

立会いを強く望んでいたわけではありませんでしたが、はじめての出産を隣で励ましてくれる夫の存在は非常にありがたかったです。

再び出産する機会があれば間違いなく無痛分娩を選ぶと思います。

以上、長くなりましたが無痛分娩のレポートでした。

 

関連>>無痛分娩をする病院を選ぶには?